SPECIAL 特集 石川県珠洲市へのボランティア活動報告【2024年5月】 2024.06.10 能登半島珠洲市への2回目のボランティア 5月23日〜27日までの期間、広島三育学院の先生・高校生たちで石川県珠洲市に災害ボランティアを実施しました。 今回参加した高校生は7名。 活動日である3日間、精一杯働いてくれました。 ※珠洲市は石川県の最北端に位置する地域。 石川県金沢市からでも車で3時間半は掛かるので「アクセスは良い」とは言えず、被害も最も大きかったことから、倒壊した家屋は未だにそのままになっていることも多いです。 活動初日は倒壊家屋から畳・木材の運び出しの作業。 大工をやっていたご主人制作のお面を、生徒たちに譲ってくださいました。 みんなで笑顔になっていたのも印象的な光景です。 また、3月のときと比べて珠洲市までの道路状況は良くなっている部分もありましたが、以前見た倒壊家屋がそのままになっているなど、変わらないように見える部分も多くありました。 2日日は地域のためのボランティア活動で、これまでとは雰囲気の異なる作業内容でした。 田んぼの中を裸足で作業する生徒たちには「こんなに若い人が集まる光景って有り難いね」と言い合っている方々も。 泥まみれになったり、ひたすら草刈りをしてキレイにする高校生たち。 一緒に活動したボランティア団体の方は、「想像以上に働いてくれました!」と驚きながらねぎらいの言葉をかけていただきました。 …作業後の集会では、生徒たちから「自分たちが役に立てているか疑問に思うこともありました」という戸惑いの声もあり、「この災害に対して自分ができることは小さい」「自分たちがやってあげたいことと、現場で自分たちにやってほしいことは違う」と色々なことを考えるきっかけにもなったようです。 3日目はDRTという災害支援のエキスパートたちと一緒に作業をしました。 倒壊家屋の災害ごみを分別する作業では、「大学生のボランティアを受け入れたときよりずっと動ける」と褒めていただき、予定されていた量を大幅に超える仕事まで進めることができました。 午後は5人のお子さんがいるご家庭を訪問。倒壊した一つの建物の瓦撤去作業でした。 作業前に高校生たちの元気に触れて一時は笑顔を見せたご主人でしたが、時々暗い表情をしていたのも気になりました。おそらく撤去作業する建物にも、ご家族と過ごした思い出がたくさん詰まっていたのだろうと推察します。 作業自体は順調に進み、こちらも予定より早く終えることができました。 広島三育までの道中も守られ、3日間の全作業は事故や大きな怪我もなく無事終了。 この活動を支えてくださったお一人お一人に感謝いたします! 参加者: 広島三育学院高校生7名、村上 創先生、知念 望先生、森 天音 協力: ピースウィンズ・ジャパン、橋本笙子さん 協賛: ミツケサロン