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石川県珠洲市へのボランティア活動報告【2024年3月】
3月19日〜22日までの期間、広島三育学院の高校生を連れて石川県珠洲市に災害ボランティアを実施しました。
珠洲市は石川県の最北端に位置する地域。
県庁所在地である金沢市からでも車で3時間半は掛かるほどなので、「アクセスは良い」とは言えない地域です。
そんな能登半島ですが、北上するにつれてブルーシートを被せただけの家・倒壊したままの家・土砂崩れ・地割れが多くなっているのが明らかでした。
動画で見ていただいても分かるように、珠洲市は約30%の家が倒壊しているそうです。(他県や他の地域に避難しているケースも多いです)
ボランティアの活動内容は、瓦礫や家財といった『災害ゴミ』の運び出しがメインでした。
災害「ゴミ」と言っても、本来であればゴミになるはずではなかった思い出の品々も含まれています。
特に珠洲市という地域は親戚が多く集まる習わしもあるようで、普通では考えられない量の布団や食器類が一つの家に収められていることも。
我々が作業した家の一つには、そこからだけで数十人分の布団が災害ごみとして出されており「この家には本当に多くの人が集まっていたのだな」と実感した場面もありました。
作業をしていた高校生たちも「たくさんの物を運んだけど、その家の人にとっては思い出があるはずだから丁寧に作業しないといけない」「きっとこれはゴミではない」と感想を言い合う場面もありました。
作業二日目は、我々を受け入れてくださったピースウィンズ・ジャパンという団体の一員として作業を実施。
仮設住宅に住む方々に家電を配ったり、その使い勝手の調査も担当しました。
雪が降る中の作業もありましたが、直接被災者の方と話す大変貴重な経験となりました。
ネットでの情報では、能登半島に関するポジティブな記事を見ることもありますが、実際に現場を見てきた感想で言えば、「復興までの道のりはまだまだ人手と時間が必要な状態」だと言えます。
大きな障害の一つであるアクセスの悪さは徐々に解消されつつあるので、今後はさらに現場入りがしやすくなることが見込まれるかと。
ぜひ珠洲市への支援については継続的に関わっていきたいなと思いました!
この活動を支えてくださったお一人お一人に感謝いたします!
参加者: 広島三育学院高校生6名、村上創先生、山田義也、森 天音
協力: ピースウィンズ・ジャパン、橋本笙子さん
協賛: ミツケサロン